補聴器の種類
補聴器にはどんな形があるの?
最近は補聴器のデザインもどんどん洗練されてきています。指先に乗るほどの小さなものからカラフルできれいなものまで、さまざまな色や形の製品があります。さりげなくつけるもよし、ファッション感覚でおしゃれにつけるもよし。あなたの個性に合わせ、補聴器を自由に身につけてください。さあ、あなたならどれを選びますか。
CICは「Completely In the Canal(完全に耳あなに入る)」の略です。極小サイズなので外から見えにくく、帽子も併用できます。電話もかけやすい大きさです。また、より自然に聞こえるため、風切り音や装用時の違和感も軽減することができます。
種類が豊富で、適応範囲も広い補聴器です。小さいのであまり目立たず、安定感があります。CICより操作がしやすいのも特徴です。
従来の耳かけ形よりも小さく、目立ちにくいタイプです。オープンフィットタイプなど、装用方法が選べます。
広範囲の聴力レベルに適応しており、操作がしやすいうえに種類も豊富です。多数のカラーケースを取り揃えていますので、補聴器を独自にアレンジすることができます。
ハイパワーの補聴器のため、高度や重度の方にもご利用いただけます。さまざまな色のケースがありますので、多彩なアレンジも楽しめます。
従来の補聴器と違い耳あなを塞がずにつけることができるため、閉塞感がありません。ご自身の声がすっきりと自然に聞こえ、まるで補聴器をつけていないかのような快適さがあります。
デジタルとアナログの違い
補聴器には、音を処理する仕組みの違いによってデジタル補聴器とアナログ補聴器がありますが、現在はデジタル補聴器が主流です。
デジタル補聴器には、最新の高性能パソコンに匹敵する処理能力を持つマイクロチップが組み込まれており、高度で複雑な処理を瞬時に行うことができます。
音の調整や制御をコンピューターで行うためアナログ補聴器に比べてより緻密で正確な調整ができるのです。
- 騒音制御+語音強化システム
- これまでの補聴器の最大の問題点は、雑音の多さにありました。聞きたい音を大きくすると、まわりの雑音も大きくなってしまう。そのため、補聴器をつけるとうるさくて耳が疲れるという人も多かったようです。しかし、現在のデジタル補聴器は、語音と雑音とを別々に処理し、雑音を最小限に抑えることができるので、とても静か。人の声がより聞き取りやすく、どんな場所でもスムースに会話ができます。
- 自動音量調整機能と電池アラーム
- ユーザーにとって常に最適な聞こえが得られるよう、まわりの環境に合わせてボリューム(音量)が自動で調整されます。デジタル補聴器の多くは、一度つけたら操作が不要な全自動タイプですので、初めての方でも簡単に操作することができます。また、電池の残量が少なくなってきたら、電池アラームでお知らせするので、突然の電池切れであわてる心配がなく安心です。
- 自動フィードバックマネージメント
- ピーピー音(ハウリング)は、レシーバーから出た音がマイクロホンに再度戻ってくることによって発生します。補聴器の形が耳に合っていなかったり、食事であごを動かして補聴器がずれた場合などに起こりやすくなります。デジタル補聴器には、ハウリングの原因を自動的に抑える機能があり、不快なピーピー音を軽減してくれるので、いつでも快適です。
- コンピューター・フィッティングによる調整
- 補聴器を使う方の聴力や聞こえ方には個人差があるため、使用する環境や聞きたい音に合わせて補聴器を調整する必要があります。デジタル補聴器は、コンピューターで調整を行うので、ユーザーのニーズに合わせて音質や音量を細かく設定でき、小さな音から大きな音まで。ひとりひとりが満足のいく聞こえを得られるのです。